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【ゴジラ感想考察】「ゴジラVSビオランテ(1989年度作品)」誰が博士を裁けるのか?

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こんばんわ(*^-^*)ギラファです。

皆様三が日いかがお過ごしでしょうか。

私ギラファは寝正月ですので,明日からしっかりしないと!と思う今日この頃です(笑)

さて,本日はギラファが初めて観たゴジラ作品。

「ゴジラVSビオランテ」について語っていきます。

それでは皆様,お付き合いをよろしくお願いいたしますm(__)m

ゴジラVSビオランテの見どころ


ゴジラVSビオランテ

 

前回のゴジラ記事でご紹介した,’84年ゴジラの続編にあたります。

 

ギラファが感じた,「ゴジラVSビオランテ」の見どころはこちらです。

  • 冒頭からの激しい銃撃戦(アクションシーン)
  • 物語の背景にある,外国間や企業のパワーゲーム
  • ゴジラと人類との闘い
  • ゴジラとビオランテとの戦闘

見どころの多さからも分かるように,「ゴジラVSビオランテ」は…

様々なテーマがひとつの作品に込められているのが特徴です。

その中でも,ビオランテの誕生の経緯が全て人工のものであることから,発展する科学の使い方への戒めが込められていると感じます。

 

物語の発端となるパワーゲーム

冒頭からのアクションシーンは圧巻ですね!

観ている人を映画世界に集中させようとする工夫だと思います。

勿論,意味もなくアクションシーンが入っているわけではありません。

これには,物語の背景に外国間・企業間のパワーゲームがあることが関係しています。

キーワード

【パワーゲーム】とは…

国と国や企業と企業などを含めた関係のなかで,自分が有利になるよう動くこと

このパワーゲームにより,悲しい事件が起こります。

バイオメジャー(多国籍化学メーカー)がゴジラ細胞をめぐる中でテロを起こし,とある博士の娘が犠牲となってしまうのです…

 

事件後の博士…大切な人が居ない日常

博士は,外国で植物の研究をしていました。

テロで娘を亡くした後,日本に帰国し,ひっそりと研究所で暮らしていました。

劇中博士はあまり感情的になることなく,淡々と解説役に回ることが多くありました。

 

ギラファの個人的な解釈となりますが…

淡々としているのは,博士の性格もあると思いますが……

「大切な娘がいない世界に,嬉しいことなんてない」

その想いを博士は抱えていたのではないでしょうか?

嬉しいことがなければ人の心は弾むはずがなく,ただ日常が存在するだけです。

ただ日常が存在するだけならば,全ては淡々とすぎるだけ……

 

「ビオランテ」誕生の経緯

博士はビオランテ(植物)を造りました。

娘の細胞を,娘が育てていた薔薇に組み込んで保存していました。

が,地震によってその薔薇が枯れる寸前になります。

その薔薇にゴジラ細胞を組み込むことで「枯れない薔薇」を造ろうとしました。

しかし…

ゴジラ細胞が強すぎ,ビオランテという植物怪獣が誕生してしまいました。

 

テロで犠牲になった娘に,何とか自分のそばにいてもらいたい。

その一心で,行動をしたのだと思います。

私ギラファも娘がいます。

博士の手段は肯定できませんが,気持ちとしてはひとりの親として理解はできます。

自分の娘と少しでも一緒に居たい。

この気持ちをと呼ぶのか,ただのと呼ぶのか?

それによって,博士への評価は変わってくると思います。

 

本当の怪獣は人間

ゴジラとビオランテの戦いが終わった後に,偉い人との会話の中で博士は言います……

「ゴジラでもビオランテでもない,本当の怪獣はそれを作った人間です」

出典:「ゴジラVSビオランテ」@1989 東宝

 

このセリフは「科学の発展が間違った方向に使われることへの警告」,そして自身の人間としての弱さからビオランテを造ってしまった「自分への戒め」として発せられたのだとギラファは考えます。

 

人によっては,博士に対して「お前がその台詞を言うなよ」と仰るでしょう。

もしくは,「お前が言ったらギャクじゃねえか‼‼」といった厳しいお言葉でしょうか?

仰る通りです。

動機はどうあれ,劇中で博士が行ってしまった行動はとんでもないことです。

その結果からは,どれほど厳しい言葉を浴びせられても返す言葉はないと思います。

だからこそ…

弱さから過ちを犯してまった人間から発せられたからこそ,その言葉は重いのだと思っています。

教訓めいた話や,博士への考察が多くなってしまいましたね。

純粋にゴジラ対人類ゴジラとビオランテとの戦闘は面白いですよ。

今から30年近く昔の映画のため,当時の流行りであった超能力のネタがあったりと,時代の息吹を感じることができます。

古い映画であり,他にも恋愛が絡んでいたりするため,今の若い方には受け入れにくい部分があるのかもしれませんが(笑)

ギラファ個人としては,初めて観たゴジラ映画のため思い入れが強くある作品です♪♪

興味を持たれた方は,是非ご鑑賞くださいm(__)m

 

それでは皆様,共に特撮をたのしんでいきましょう(^◇^)